プロフィール



喜多 一樹 – 風景写真家
CONCEPT:「EMOTION〜人生に彩りを〜」
自然風景の一瞬一瞬が、忙しい日常にひとときの彩りを与えてくれると信じています。その瞬間を写真を通じて、見る人の心に鮮やかな感動を届けたい。
人の役に立ちたい。その思いから入庁
1984年2月生まれ、奈良県出身。
「人の役に立ちたい」という想いから公務員として天理市役所に入庁し、社会教育や人事、高齢者福祉など様々な部署での経験を積みました。仕事を通じて一定の充実感を得る一方で、“この仕事は自分でなくてもできるのでは?”という疑問や、自分の力で直接誰かの心に触れる機会の少なさに違和感を感じるようになりました。
写真の力を知る。元気と希望をもたらした一枚
転機が訪れたのは、高齢者福祉部門に在籍していた時。新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛を余儀なくされた高齢者の方々から「季節を感じられない」「気持ちが沈む」との声が届きました。少しでも季節の彩りを感じてほしいと、見頃の梅の写真を手紙と共にお送りしたところ、「元気が出た」「心が明るくなった」と多くの方から喜びの声をいただきました。この瞬間、写真には人の心に寄り添い、力を与える力があることを実感し、「写真を通じて人の心に寄り添いたい」という明確な目標が生まれました。
自然の美しさに心奪われて。新たな道への決意
その後、公務での多忙な日々に疲弊していた私は、心のリフレッシュを求めてカメラを手に山口県の秋吉台を訪れました。そこで見た雄大な風景に、日常の悩みや疲れを忘れ、ただその美しさに心を奪われました。この体験を通じて「自然の美しさを写真を通じて届けることで、同じように日々に疲れた人々に癒しや活力を提供したい」と強く抱くようになりました。

風景写真家として生きる決意。
それまでは独学で続けていた写真撮影ですが、この決意を胸に、風景写真家・高田 晋浩先生に師事し、基礎からカメラ技術を学び直しました。そして2023年3月、市役所を退職し、風景写真家としての新たな道を歩み始めました。
「人生には歓びに満ちた瞬間もあれば、試練に立ち向かう時もある。歓びの時には新たな一歩を後押しし、苦難の時にはそっと寄り添う——そんな一枚を届けたい。」
この言葉を胸に、私は目の前の風景と真摯に向き合っています。自然の美しさを捉えることが、技術的な挑戦に加えて、見る人の心に直接届く瞬間を求めることだと感じています。人生の中では、希望が必要な時もあれば、安らぎが必要な時もある——これまでの経験を通じて、そのことを深く実感してきました。だからこそ、私は写真を通じて、その瞬間が誰かの心に響くことを願っています。日々の忙しさや悩みの中で、ふと一息つけるような——そんな心に残る一枚を届けることが、私の使命だと信じています。
【実績】
・ならPhotocontest 入選
・天理市観光協会HPへの観光写真提供
・天理市制70周年記念事業にて写真展示